クリプトウルフ君
私が最近発見したVRVP(Volume Ratio of Volume Profile)インジケーターは、価格変動と出来高の関係性を独自の手法で分析する非常にユニークな指標です。このインジケーターを使うことで、市場の転換点をより正確に予測できる可能性が広がります。
1. VRVPとは何か(基本概念と機能)
クリプトウルフ君
基本的な機能と表示要素
VRVPをチャートに適用すると、メインチャートの右側に水平の棒グラフが現れます。各棒は特定の価格レベルでの取引量を表し、棒が長いほどその価格帯での出来高が大きかったことを示します。例えば、ある価格で出来高の棒が突出していれば、その価格帯で多くの売買が行われた=市場参加者にとって重要な価格水準であったことが分かります。
POC(Point of Control)
棒グラフの中で最も長い棒(最大出来高を示す価格)がPOCと呼ばれます。POCはその可視範囲内で最も取引が集中した価格帯で、チャート上では強調表示されることがあります。POCは市場参加者にとって「公平価値」とみなされやすく、この価格近辺では売り手と買い手の攻防が特に激しかったことを意味します。
バリューエリア(Value Area)
全出来高のうち約70%前後が集中する価格帯の範囲をバリューエリアといいます。多くのプラットフォームでデフォルト設定は70%ですが、任意に変更可能です。バリューエリアの上限をVAH(Value Area High)、下限をVAL(Value Area Low)と呼び、VAHより上は「高すぎる価格帯」、VALより下は「安すぎる価格帯」といった見方をします。この範囲内に価格が収まっているときは市場が公平価値圏内でバランスしている状態と考えられます。
HVN(High Volume Node)とLVN(Low Volume Node)
出来高ヒストグラム上の突出した山がHVN(高出来高ノード)、窪んだ谷がLVN(低出来高ノード)です。HVNは特定の価格帯で出来高が集中したピークで、過去にその価格近辺で強い需給の均衡があったことを示します。一方、LVNは出来高が薄かった価格帯(いわゆる出来高ギャップ)で、過去にその価格帯を市場があまり重視しなかった(素通りした)ことを示唆します。
2. 仮想通貨市場におけるVRVPの優位性
クリプトウルフ君
24時間連続市場への適合性
仮想通貨市場は株式市場と異なり24時間365日休みなく取引されています。このため、特定の「取引セッション」という概念がなく、価格は連続的に推移します。VRVPは可視範囲内の任意の期間で出来高プロファイルを計算できるため、連続した市場でも非常に使いやすいのが利点です。
出来高データの信頼性
FX(外国為替)は店頭市場のため正確な出来高データが存在せず、代替としてティック数(価格変動の回数)で出来高の代用とするケースがあります。一方、仮想通貨はブロックチェーン上で各取引所ごとに正確な出来高が計測されています。
ボラティリティの高さと技術分析の重要性
仮想通貨は価格変動(ボラティリティ)が大きく、短期間で価格が上下に大きく動くこともしばしばです。また、株式のような企業業績によるファンダメンタルズ指標が存在しないため、テクニカル分析が重視される市場でもあります。その中で出来高プロファイルは、「市場参加者が実際にどの価格帯で売買に参加したか」という貴重な情報源です。
流動性の違い
仮想通貨の中でもビットコインやイーサリアムのような大型銘柄と、新興アルトコインでは出来高プロファイルの有効性に差があります。一般にVPVR(VRVP)などの出来高分析は、流動性が高い大型銘柄の方が効果的とされています。出来高が安定して多い銘柄ではプロファイルの形状も信頼に足るものになりますが、出来高の極端に少ない銘柄ではプロファイル自体が不安定で分析が難しくなります。
3. VRVPの強み・弱みと他のボリューム表示系インジケーターとの違い
クリプトウルフ君
VRVPの強み(メリット)
• 価格と出来高を統合的に分析できる:
通常の出来高棒グラフは時間軸上での出来高推移を示すだけですが、VRVPでは価格軸上に出来高分布が描かれるため、単なるロウソク足チャートからは読み取れない市場参加者の関心価格帯が浮き彫りになります。
• サポート・レジスタンスの視覚的把握:
VRVPのヒストグラムが大きく膨らんでいる価格帯(HVN)は、過去に多くの売買が行われた支持・抵抗帯として機能しやすいです。
• 市場の構造理解:
出来高プロファイルの形状を見ることで、市場が現在バランス状態(レンジ)にあるのかトレンド状態にあるのかを把握できます。
VRVPの弱み(デメリット)
• あくまで補助指標であり単独では不十分:
VRVPは非常に有用な情報を提供してくれますが、これだけで売買判断を完結させるのは危険です。
• 可視範囲の任意性による恣意性:
VRVPは表示している範囲に応じて結果が変わるため、分析者のチャート表示の仕方によってヒストグラムの形状が変化します。
• 低流動な市場では信頼性低下:
出来高が極端に少ない市場では、プロファイルに歪みが生じたり一部の大口取引に左右されたりして、正しい需給の手掛かりにならないことがあります。
他のボリューム表示系インジケーターとの違い
• 通常の出来高バー:
時間軸に対する出来高が分かるため、「いつ出来高が急増したか」を見るのに適していますが、価格軸の情報はありません。
• オンバランス出来高(OBV):
価格の上昇・下降に出来高を加減算して累積し、資金流入・流出の傾向を測るインジケーターです。
• VWAP(出来高加重平均価格):
その日の出来高で重み付けした平均価格をリアルタイムに示す指標で、主に機関投資家が取引のベンチマークに用います。
4. 上昇相場での有効な使い方(エントリー・エグジット戦略)
クリプトウルフ君
押し目買いポイントの見極め
上昇トレンドでは、価格が一時的に下落(調整)した局面での押し目買いが有効です。VRVPを用いて、下値支持帯となりやすい価格帯を事前に把握しておきます。具体的には、直近の出来高プロファイルを見て大きなHVN(出来高の山)が存在する価格帯を探します。
ブレイクアウトの判断とエントリー
上昇相場では抵抗線のブレイクアウトについてもVRVPが有効です。上値側にLVN(出来高の薄い価格帯)が存在する場合、そこを突破した後は上昇を阻む抵抗が少ない可能性があります。
利確とストップロス設定への活用
利確ポイントとしては次の大きな出来高山(抵抗帯)を意識します。ストップロス(損切り)については、直近の支持帯を明確に下抜けたら損切りという基準をVRVPで設定できます。
要約すると、**「押し目=出来高山で買い」「ブレイク時=出来高谷に注目」「利確・損切=出来高山を目安に」**という形になります。出来高プロファイルを常に横目で見ながら、上昇トレンドにおけるエントリー・エグジットを最適化できます。
5. レンジ相場での有効な使い方(サポート・レジスタンス活用法)
クリプトウルフ君
レンジ相場の出来高プロファイル特性
一般に、はっきりとしたトレンドが出ていないレンジ相場では、VRVPのヒストグラムは中央付近に大きな山(HVN)が位置し、両端に向かうほど出来高が減少する形になることが多いです。これは、レンジの中央価格近辺では売り買いが拮抗して大量に取引される一方、上下限近くでは一時的なヒゲで出来高が少ないことが多いためです。
サポート・レジスタンスの視覚化
レンジ相場ではレンジ下限がサポート(支持線)、レンジ上限がレジスタンス(抵抗線)として機能します。VRVPを見ると、レンジ下限付近では出来高が減って棒グラフが短くなり(LVN)、上限付近も同様に出来高は薄くなっているはずです。
レンジ上下限での逆張りトレード
出来高が極端に少ないレンジ安値付近(LVN)では、売り尽くし・買い尽くしの状態となっており、それ以上に下がりにくい傾向があります。VRVPで見て出来高が凹んでいるレンジ下端では買いエントリー、レンジ上端では売りエントリーを検討します。
レンジブレイク時の分析
レンジの上下いずれかで出来高が薄い領域を抜ければ、次の出来高山まで高速に動く可能性があります。そのため、ブレイクアウトエントリーをする際は、「次の出来高ピークまで十分距離(利幅)があるか」をVRVPで確認すると良いでしょう。
6. 下降相場での有効な使い方(損切り設定、エントリーポイントの見極め)
クリプトウルフ君
戻り売りのポイント特定
下落トレンドにおける基本戦略は、短期的な上昇(戻り)が発生したところで戻り売りを仕掛けることです。下降局面のVRVPを見ると、過去のチャート上で支持だったレベルが新たな抵抗に変わるポイントや、以前に大きな揉み合いがあった価格帯(HVN)がわかります。
トレンド転換点・下げ止まりの見極め
下降相場では、直近の出来高プロファイルで最も大きなHVNが下げ止まりの候補になります。大きく売られた相場では、どこかで大量の出来高を伴うパニック的な売買や出来高の伴った持ち合いが発生することがあります。
損切りポイントの管理
下降相場では損切りラインの管理が特にシビアになります。VRVPはその指針として、「どこまで下がる可能性があるか」を示唆してくれます。前述の通り、低出来高ゾーン(LVN)は価格がスルスル通過しやすい領域です。
その他の注意点とエントリー戦略
下降相場では悲観が広がり出来高が総じて増える傾向があります。特に底打ち局面では出来高ピークができやすいです。VRVPを見ると急落前よりも明らかに太い棒が底近辺で出現して「ここで大量の売買があった」と分かる場合があります。
クリプトウルフ君
7. 上場新規銘柄での有効な使い方
クリプトウルフ君
流動性(出来高状況)のチェック
新しく上場したコインでは、まず充分な出来高があるかを確認することが重要です。VRVPを表示してみて、ヒストグラムの形状や大きさを見ることでおおよその流動性を掴めます。
初期レンジと支持・抵抗の把握
新規上場銘柄では、上場直後の荒い値動きが落ち着くと初期レンジが形成されることがあります。VRVPを使うと、この初期レンジ内でどの価格帯に一番出来高が溜まったかが可視化されます。
トレード戦略への活用
– 基準価格付近での逆張り:初期POCや主要HVN付近では市場が安定しやすい
– 出来高急増ポイントでの飛び乗り:出来高が伴って動き出す場面をVRVPで察知
– 流動性が低すぎる場合は見送り:出来高分布があまりに貧弱な場合は取引を控える
注意点
新規上場コインはニュースや話題性で初動が大きく左右されます。VRVPに現れる出来高はその裏付けとはなりますが、突然の材料で想定外の価格帯に跳ぶこともあります。また、上場直後は出来高が極端に集中するのでVRVPの表示も極端になりがちです。時間が経つにつれて状況は変化しますから、常に最新のプロファイルを確認し続けることが重要です。
8. VRVPと併用すべきおすすめのインジケーター
クリプトウルフ君
フィボナッチリトレースメントとの併用
フィボナッチの主要比率の価格帯がVRVPのHVNやPOCと重なるかどうかをチェックします。重要な高出来高ノード(HVN)あるいはPOCがフィボナッチ61.8%戻し水準と一致していれば、その価格は強力な支持または抵抗になる可能性が高まります。
RSI(相対力指数)との併用
VRVPとRSIの組み合わせも有効で、特にRSIダイバージェンスと出来高プロファイル上の重要価格帯が重なった場面は転換のシグナルとして注目されます。
MACD(マックディ)との併用
MACDはトレンドとタイミング、VRVPは価格の質的分析なので、両者を合わせると「どの価格でどう動くべきか」がクリアになります。VRVPで候補を絞り込んでMACDで確認する手順は有効です。
その他の指標とのコンフルエンス
– 移動平均線:長期移動平均とVRVPのPOCが重なる価格帯は重要度が増す
– 一目均衡表やピボットポイント:VRVPの示す出来高集中帯と重なるレベルは信頼性が高まる
– 出来高そのものとの組み合わせ:VRVPは過去の累積量、通常の出来高棒は現在のフローを示す
クリプトウルフ君
VRVPインジケーターとは まとめ

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クリプトウルフ君
• VRVPは価格帯ごとの出来高を可視化し、支持線・抵抗線の裏付けを与えてくれる強力なツールです。
• 仮想通貨市場では24時間取引かつテクニカル重視の環境にマッチし、実出来高データを使える利点があります。
• VRVP単体でも市場の構造を把握できますが、過信は禁物で他の指標と組み合わせることで精度が増します。
• フィボナッチやRSI、MACDとの組み合わせが特に有効です。
クリプトウルフ君
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